2025年12月08日

歯並びを整える矯正治療の中でも、透明なマウスピースを使う方法は、近年多くの方に選ばれています。装置が目立ちにくく、取り外しができる点が特徴ですが、その一方で注意点もあります。治療を検討する際には、見た目や通院のしやすさだけでなく、治療の進め方や適応範囲の違いを知ることが大切です。ワイヤー矯正とマウスピース矯正にはそれぞれ異なる特徴があり、どちらが合うかは歯並びの状態や生活習慣によって変わります。
今回は、マウスピース矯正のメリット・デメリット、そしてワイヤー矯正との違いについて、上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックが解説します。
1. マウスピース矯正はどんな人に向いている?
マウスピース矯正は、透明な樹脂製の装置を装着して歯を少しずつ動かす治療法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、見た目や装着感の面で大きな違いがあります。ここでは、どのような人に向いているかを整理します。①装置の見た目を気にする人
マウスピースは透明で目立ちにくいため、人と接する機会が多い方や、装置の見た目が気になる方に適しています。仕事上、人前に出る機会が多い方にも選ばれやすい治療法です。
➁取り外し可能な装置を希望する人
食事や歯みがきの際に取り外せるため、日常生活への支障が少なく衛生的です。ただし、決められた時間(1日20時間以上)を守ることが重要です。
➂軽度〜中等度の歯並びの改善を目指す人
前歯のすき間や軽度のデコボコなどに適しています。重度の噛み合わせのズレや顎の骨格に関わる症状には、ワイヤー矯正が推奨されることがあります。
④通院回数を少なくしたい人
歯科医師による確認は必要ですが、ワイヤー矯正に比べて通院間隔を長く設定できる場合があります。
マウスピース矯正は、見た目の自然さや日常生活への配慮を重視する方に向いていますが、装着時間の自己管理が求められる点を理解して選択することが大切です。
2. マウスピース矯正のメリット・デメリット
マウスピース矯正には多くの利点がありますが、注意すべき点も存在します。治療を始める前に、両方の側面を理解しておくことが重要です。<メリット>
①装置が目立ちにくい
透明なマウスピースを使用するため、装着していてもほとんど気づかれにくいのが特徴です。見た目を重視する方にとって自然な印象を保てます。
➁装置の取り外しができる
食事や歯みがきのときに外せるため、装置の清掃が容易で、むし歯や歯周病のリスクを抑えやすい点が挙げられます。
➂金属アレルギーの心配がない
金属を使わない素材で作られているため、金属アレルギーを持つ方でも使用できるケースがあります。
<デメリット>
①装着時間の管理が必要
1日20時間以上の装着が推奨され、装着時間が不足すると計画通りに歯が動かないおそれがあります。
②適応範囲が限られる
歯の移動量が大きい症例や、骨格的な問題を伴う場合はワイヤー矯正の方が向いていることがあります。
③自己管理が難しい人には不向き
取り外しが可能な分、装着を忘れたり、外したまま過ごしてしまうと効果が得られにくくなります。
マウスピース矯正は生活の自由度が高い反面、自己管理が欠かせない治療です。自分の性格や生活スタイルに合わせて選ぶことが、満足度の高い治療につながります。
3. マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを比較
矯正治療には「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」の2つの方法があります。それぞれの特徴を理解することで、自分の歯並びや生活習慣に合った治療を選びやすくなります。ここでは、両者の主な違いを4つの視点から整理します。
①見た目の違い
マウスピース矯正は透明な装置を使うため、装着しても目立ちにくく自然な印象を保てます。ワイヤー矯正は金属製のブラケットとワイヤーを装着するため、見た目で装置がわかりやすい傾向があります。
➁取り扱いの違い
マウスピース矯正は取り外しができ、食事や歯みがき時に外せるため衛生的です。ただし、装着時間(1日20時間以上)を守らないと治療が遅れることがあります。ワイヤー矯正は取り外しできませんが、常に力をかけられるため確実に歯を動かすことが期待できます。
➂素材の違い
マウスピースは透明なプラスチック素材で、金属アレルギーの心配が少なく口内を刺激しにくい特徴があります。ワイヤー矯正は金属やセラミックを使用し、力を細かく調整しやすく複雑な歯の動きに対応できます。
④適応範囲の違い
マウスピース矯正は軽度〜中等度の歯並びの乱れに適しています。重度の噛み合わせや顎の骨格に関わる症例では、ワイヤー矯正の方が適する場合があります。
マウスピース矯正とワイヤー矯正は目的は同じでも、方法や適応範囲は異なります。歯科医師と相談し、自分に合った治療法を選びましょう。
4. 上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックの矯正歯科
上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックでは、歯並びや噛み合わせを整える矯正歯科治療を行っています。矯正治療は見た目の改善だけでなく、正しく噛めるようになることで食事や発音、歯みがきのしやすさにも良い影響を与え、虫歯や歯周病の予防にもつながります。当院ではお子さんから大人の方まで、それぞれのライフステージに合わせた矯正プランをご提案しています。
当医院では毎週水曜日に矯正歯科専門医による専門性の高い「矯正外来」も行っています。他の医院で対応ができなかった方やセカンドオピニオンをお求めの方も是非一度ご相談ください。
【上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックの矯正歯科の特徴】
当院の矯正歯科のポイント①:一人ひとりに合わせた矯正プラン
矯正治療では、歯並びや顎のバランス、噛み合わせの状態をしっかり確認し、患者さんに合った治療方法を検討します。必要に応じて大学病院などと連携し、より適した矯正治療をご提案いたします。
当院の矯正歯科のポイント②:目立ちにくいマウスピース矯正にも対応
透明なマウスピース型矯正装置を使用することで、周囲に気づかれにくい矯正治療法の選択が可能です。取り外しができるため、普段通りの食事や歯みがきがしやすい点も特徴です。
当院の矯正歯科のポイント③:お子さんの成長に合わせた小児矯正
成長期に合わせて顎の発育や永久歯の生え方をコントロールし、歯並びの乱れを予防します。お子さん一人ひとりの成長段階に応じて無理のない矯正治療を行っています。当院の矯正歯科のポイント④:幅広い症例に対応した成人矯正
上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックでは、出っ歯・受け口・すきっ歯・叢生(乱ぐい歯)・開咬など、さまざまな噛み合わせや歯並びのお悩みに対応しています。ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの中から、お口の状態やご希望に応じて適切な治療方法をご提案いたします。 歯並びや噛み合わせでお悩みの方は、上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックへご相談ください。丁寧なカウンセリングを通して、患者さんの希望に寄り添った矯正治療を行っています。▼上尾市 たくみ歯科クリニックの矯正歯科について詳しくはこちら
https://dc-takumi.com/medical/medical05/
まとめ
マウスピース矯正は、装置が目立ちにくく、取り外しができる点が特徴です。衛生的に保ちやすく、生活への負担が少ない一方で、装着時間の管理が必要であり、自己管理が欠かせません。ワイヤー矯正は幅広い症例に対応でき、歯を細かく動かせる反面、見た目や清掃のしづらさといった面があります。どちらの治療も一長一短があるため、自分の歯並びの状態や生活習慣に合わせて選択することが大切です。
矯正治療についてお悩みの方は、上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックまでお問い合わせください。
監修:たくみ歯科クリニック
院長 荒木 拓道(あらき たくみ)
《経歴》
2009年3月 日本歯科大学新潟生命歯学部卒業
2009年4月 医療生協さいたま 生協歯科臨床研修医・入職
2010年3月 医療生協さいたま 生協歯科臨床研修終了
2015年4月 医療生協さいたま あさか虹の歯科
2016年4月 東京医科歯科大学歯学部付属病院 研修登録医
2017年3月 東京医科歯科大学歯学部付属病院 研修登録医終了
2019年4月 埼玉西協同病院歯科 歯科医局長
《資格・所属学会》
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
日本歯科放射線学会 歯科用CBCT認定医
厚生労働省認定 歯科医師臨床研修指導医
日本睡眠歯科学会
日本栄養治療学会
日本老年歯科医学会
日本障害者歯科学会
