2025年8月27日

子どもの歯の健康は、将来の歯並びや噛み合わせ、さらには全身の健康にまで影響を与えることがあります。そんな中、「小児歯科にはいつから通えばいい?」「何歳まで通えるの?」「大人の歯医者と何が違うの?」といった疑問を持つ親御さんも多いのではないでしょうか。小児歯科では、子どもの成長に合わせた細やかな治療が行われています。今回は、小児歯科の通院可能な年齢や大人の歯医者との違い、そして小児歯科での主な治療内容について解説します。
1. 小児歯科は何歳から何歳まで通えるのか
小児歯科は、乳幼児から思春期までの子どもを対象とした、子ども専用の歯科診療科です。ここでは、小児歯科に通える年齢の目安について解説します。①通院開始の目安は歯が生えてきたら
小児歯科への通院は、最初の乳歯が生えてきたタイミングが一つの目安です。通常、生後6か月ごろから前歯が生え始めるため、早めに受診することで歯磨き指導やむし歯予防のアドバイスを受けることができるでしょう。
②通院できる上限年齢はおおよそ12歳程度
小児歯科の対象年齢に明確な法律上の制限はありませんが、一般的には「永久歯が生え揃う12歳前後」までが目安となることが多いです。中には高校生まで診てもらえる場合もありますが、思春期を迎えると成長や口腔内環境が安定しやすいため、一般歯科への移行が勧められることがあります。
③小児歯科に通う目的
小児歯科は、むし歯の治療に限らず、予防処置や正しいブラッシング指導、歯並びのチェックなどを目的に通院します。成長段階に応じた口腔ケアを継続的に支援するのが特徴です。
④乳歯から永久歯への生え変わりをサポート
乳歯のむし歯治療や必要に応じた抜歯に加え、小児歯科では永久歯への移行期における歯列や噛み合わせの確認も重要な役割の一つです。将来的な矯正の必要性なども、早い段階で気づくきっかけになることがあります。
子どもの成長に寄り添った適切なケアを受けるためにも、小児歯科の活用は大切な選択肢の一つと言えるでしょう。
2. 小児歯科と大人の歯医者との違いとは
小児歯科は、単に年齢の違う患者さんを診るだけでなく、診療内容や対応のスタイルにも、大人の歯医者とは大きな違いがあります。ここでは、小児歯科と大人の歯医者との主な違いについて解説します。①子どもの心に寄り添った対応
小児歯科では、治療だけでなく、子どもが「歯医者嫌い」にならないような関わり方を大切にしています。初診ではいきなり処置を行わず、まずは診療台に座ってみたり、器具に触れてみたりと、「歯医者に慣れる」ことから始めてみましょう。
②成長段階に応じた診療計画
子どもは日々成長し、口腔内の状態も変化します。そのため、小児歯科ではその時々の発育段階を踏まえた診療方針が求められます。例えば、乳歯の生え変わりや顎の成長スピードに応じたアプローチが必要になります。
③保護者との連携を重視
大人の歯医者では本人が主体となりますが、小児歯科では保護者と連携しながら診療を進めるのが一般的です。治療や予防処置の方針、家庭での歯磨き方法について丁寧に説明されることで、家庭でのケアの質が高まるきっかけになることもあります。
④予防処置の比重が大きい
むし歯治療だけでなく、むし歯を未然に防ぐための「フッ素塗布」や「シーラント処置」など、予防を中心としたケアが特徴です。
⑤子ども向けの設備や内装
小児歯科では、待合室におもちゃや絵本があったり、治療室がカラフルに装飾されていたりすることも多く、歯医者への恐怖心を軽減する工夫が施されていることもあります。
子どもの成長段階に合わせたケアと環境づくりが、小児歯科の大きな強みと言えるでしょう。
3. 小児歯科で行われる主な治療内容
小児歯科で行われる治療内容は、子どもの発育に合わせて段階的に異なり、予防から治療まで幅広く行われます。以下に、小児歯科で行われる主な治療内容を解説します。
①歯のクリーニング
歯科医師や歯科衛生士による専門的なクリーニングで、歯垢や歯石の除去、着色汚れのケアを行います。定期的に受けることで、むし歯のリスクを減らすことが期待できます。
②フッ素塗布
フッ素は歯の表面を強化し、むし歯になりにくくする効果があります。小児歯科では定期的なフッ素塗布が推奨されており、一般的には年に3〜4回程受けることが多いです。
③シーラント処置
奥歯の溝は食べかすが溜まりやすく、むし歯になりやすい場所です。これを防ぐために、歯の溝を専用の樹脂で埋める「シーラント処置」が行われることがあります。
④歯並びや噛み合わせのチェック
成長期の歯並びや顎の発達を定期的にチェックし、必要に応じて矯正治療へと移行することがあります。早期に異常を発見できれば、より負担の少ない治療が可能になる場合があります。
⑤歯磨き指導と生活習慣の改善
お子さんの年齢や性格に合わせて、わかりやすく歯磨き指導を行います。間食の内容や回数など、むし歯の原因となる生活習慣へのアドバイスがされることもあります。
⑥むし歯の治療
子どものむし歯は進行が早いため、早期発見・早期治療が重要です。痛みを感じにくくする処置や、子どもが怖がらないよう配慮し、できるだけ短時間で治療が行われます。
予防から治療まで幅広く対応する小児歯科のサポートを受けることで、子どもの歯の健康を長く保つことが期待できます。
4. 上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックの小児歯科
上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックの小児歯科では、お子さんの成長発育に応じて、むし歯や歯肉炎の予防・治療を行っています。乳歯から永久歯への生え変わりを見据え、正しい歯みがき習慣や生活指導を通して、生涯にわたる健康な歯の基盤づくりをサポートしています。初めての歯科通院でもリラックスできるよう、優しい声かけと丁寧な診療を心がけています。
■ 当院の小児歯科ポイント①:子どもが安心できる診療環境づくり
お子さん・保護者ともに安心して通えるように明るく親しみやすい雰囲気づくりと、治療への不安を和らげられるように丁寧な説明で診療を行っています。
■ 当院の小児歯科ポイント②:虫歯を防ぐ予防処置が充実
フッ素塗布・シーラント・歯みがき指導など、むし歯予防に効果的な処置を定期的に実施。乳歯や生えたての永久歯をしっかり守ります。
■ 当院の小児歯科ポイント③:成長に合わせた継続的なサポート
歯並びやかみ合わせ、生活習慣まで含めた長期的な視点で、お子さんの将来の健康まで見据えたケアを提供しています。 お子さんの歯の健康は、将来の笑顔や生活の質に直結します。上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックでは、お子さんとご家族に寄り添いながら、楽しく通える歯科医院を目指しています。まずはお気軽にご相談ください。
▼たくみ歯科クリニックの小児歯科の詳細はこちら
https://dc-takumi.com/medical/medical06/
まとめ
小児歯科は、乳幼児から12歳前後までの子どもの成長に応じた専門的な治療や予防を行う診療科です。大人の歯医者との違いとして、子どもへの配慮や予防処置、保護者との連携が重視されます。むし歯治療をはじめ、フッ素塗布やシーラント、歯並びのチェックなど、幅広いケアが期待できます。小児歯科を選ぶ際は、診療内容や設備、通いやすさを考慮し、お子さんに合った歯医者を見つけることが大切です。 小児歯科についてお悩みの方は上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックまでお問い合わせください。
監修:たくみ歯科クリニック
院長 荒木 拓道(あらき たくみ)
《経歴》
2009年3月 日本歯科大学新潟生命歯学部卒業
2009年4月 医療生協さいたま 生協歯科臨床研修医・入職
2010年3月 医療生協さいたま 生協歯科臨床研修終了
2015年4月 医療生協さいたま あさか虹の歯科
2016年4月 東京医科歯科大学歯学部付属病院 研修登録医
2017年3月 東京医科歯科大学歯学部付属病院 研修登録医終了
2019年4月 埼玉西協同病院歯科 歯科医局長
《資格・所属学会》
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
日本歯科放射線学会 歯科用CBCT認定医
厚生労働省認定 歯科医師臨床研修指導医
日本睡眠歯科学会
日本栄養治療学会
日本老年歯科医学会
日本障害者歯科学会