2025年9月28日

子どもが歯医者で大泣きしてしまい、「周りに迷惑をかけていないか」「治療がきちんと受けられるのか」と心配になる保護者の方も多いのではないでしょうか。歯医者という環境は、子どもにとって音やにおい、初めて見る器具など、緊張や不安を感じやすい要素がたくさんあり、泣くことは自然な反応です。大切なのは無理に泣き止ませようとするのではなく、子どもの気持ちに寄り添ってサポートすることです。今回は、子どもが泣いてしまう理由や、歯医者での対応、そして親ができるサポートについて解説します。
1. 子どもが歯医者で泣く理由
子どもが歯医者で泣いてしまうのには、年齢や性格によってさまざまな理由があります。大人から見るとわがままに見える行動も、実は理由のある反応であることがほとんどです。①治療への恐怖や不安
歯を削る音や独特な器具の形、診察台が倒れる感覚などは、大人でも緊張する要素があります。経験の少ない子どもにとっては、こうした要因が強い恐怖につながりやすくなります。
➁何をされるか分からない不安感
「これから何をされるのか分からない」という状況は、子どもにとって大きなストレスです。治療内容を理解できないと、不安がそのまま泣き声となって表れることがあります。
➂過去の記憶によるもの
過去の治療で痛みや怖さを感じた記憶が残っていると、その記憶を思い出して泣いてしまうことがあります。たとえ治療でなくても、診察台に座るだけで不安を感じる子どももいます。
④緊張や環境の変化に敏感
慣れない場所、歯医者特有の音やにおいなどが一度に重なると、緊張が一気に高まり泣いてしまうことがあります。特に初めての受診や久しぶりの通院で起こりやすい反応です。
⑤親の緊張や不安が伝わる
保護者の方が不安そうな表情をしていると、その空気感が子どもにも伝わり、泣きやすくなることがあります。子どもは大人が思っている以上に、周囲の空気に敏感です。
子どもが泣く背景には、心や体が感じているさまざまなストレスがあります。まずは泣くことを否定せず、気持ちを受け止めてあげることが大切な第一歩です。
2. 子どもが泣いてしまうときの歯医者での対応
子どもが診療中に泣いてしまっても、多くの歯医者では「泣くのは当たり前」という前提で対応が行われています。無理に泣き止ませるのではなく、少しずつ雰囲気に慣れていけるように工夫されています。①段階的に慣れてもらう取り組み
初めての受診ではいきなり治療せず、診察台に座る・器具を見せる・口を開ける練習など、ステップを踏んで慣れてもらうことが大切です。
➁子どもにわかる言葉で声かけをする
「少しだけお口あけようね」「先生が見るだけだよ」など、年齢に合わせた説明を行うことで、子どもの不安を軽減することが期待できます。
➂時間をかけて無理をしない
子どもが強く泣いたり動いたりする場合は、その日の治療を中断し、あらためて別日に進めることもあります。治療よりもまず「慣れること」を優先する考え方です。
④治療中の保護者の付き添い
子どもの年齢や様子に応じて、診療室に保護者が一緒に入れる場合もあります。子どもに落ち着きをもたらすことがあります。また、保護者の方も歯科医師とやり取りしやすくなるメリットがあります。
子どもが泣くことは特別なことではなく、よくある反応です。歯医者側もその前提で準備しているため、保護者の方は必要以上に気にしすぎず、任せることが大切です。
3. 子どもが歯医者に行く前に親ができるサポート
子どもが歯医者で泣いてしまうのは自然なことですが、受診前のちょっとした関わり方で気持ちを落ち着かせたり不安を和らげることができます。以下に、保護者ができるサポートのポイントを紹介します。
①「大丈夫」よりも現実的な言葉かけを
「怖くないよ」「すぐ終わるよ」といった言葉は、実際と異なった場合に不信感につながることがあります。「先生と一緒にお口の中を見てもらおうね」など、具体的な説明が伝わりやすくなります。
➁絵本や動画でイメージをつくる
歯医者をテーマにした絵本やアニメで事前に雰囲気を知ることで、「知らない場所」という印象をやわらげる助けになります。
➂お気に入りの持ち物を持参する
お気に入りのぬいぐるみやハンカチなどを一緒に持参すると、子どもが落ち着きやすい傾向があります。
④親の表情や態度を穏やかに保つ
保護者が緊張した様子を見せると、その気持ちは子どもにも伝わりやすくなります。なるべく普段通りの声かけや笑顔を意識しましょう。
⑤治療後の声かけを準備しておく
「終わったら一緒に絵本読もうね」など、治療後の楽しみを伝えておくと、子どもが前向きな気持ちで受診しやすくなります。
ちょっとした工夫で、子どもが受ける印象は変わります。特別な準備よりも、日常の中でできるサポートが大切です。
4. 上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックの小児歯科
上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックの小児歯科では、お子さんの成長発育に応じて、むし歯や歯肉炎の予防・治療を行っています。乳歯から永久歯への生え変わりを見据え、正しい歯みがき習慣や生活指導を通して、生涯にわたる健康な歯の基盤づくりをサポートしています。初めての歯科通院でもリラックスできるよう、優しい声かけと丁寧な診療を心がけています。
■ 当院の小児歯科ポイント①:子どもが安心できる診療環境づくり
お子さん・保護者ともに安心して通えるように明るく親しみやすい雰囲気づくりと、治療への不安を和らげられるように丁寧な説明で診療を行っています。
■ 当院の小児歯科ポイント②:むし歯を防ぐ予防処置が充実
フッ素塗布・シーラント・歯みがき指導など、むし歯予防に効果的な処置を定期的に実施。乳歯や生えたての永久歯をしっかり守ります。
■ 当院の小児歯科ポイント③:成長に合わせた継続的なサポート
歯並びやかみ合わせ、生活習慣まで含めた長期的な視点で、お子さんの将来の健康まで見据えたケアを提供しています。 お子さんの歯の健康は、将来の笑顔や生活の質に直結します。 上尾市の歯医者 たくみ歯科クリニックでは、お子さんとご家族に寄り添いながら、楽しく通える歯科医院を目指しています。まずはお気軽にご相談ください。
▼たくみ歯科クリニックの小児歯科の詳細はこちら
https://dc-takumi.com/medical/medical06/
まとめ
子どもが歯医者で泣いてしまうのは、治療への不安や緊張、過去の経験など、いくつもの要因が関係しています。歯医者では、そうした反応をふまえた対応が行われており、少しずつ慣れてもらう工夫が取り入れられています。また、受診前の声かけや家庭でのサポートによって、子どもの気持ちが少し落ち着くこともあります。大切なのは、泣くこと自体を否定せず、子どもに寄り添いながら関わることです。 子どもが歯医者で泣いてしまうことにお悩みの方は上尾市の歯医者、たくみ歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。
監修:たくみ歯科クリニック
院長 荒木 拓道(あらき たくみ)
《経歴》
2009年3月 日本歯科大学新潟生命歯学部卒業
2009年4月 医療生協さいたま 生協歯科臨床研修医・入職
2010年3月 医療生協さいたま 生協歯科臨床研修終了
2015年4月 医療生協さいたま あさか虹の歯科
2016年4月 東京医科歯科大学歯学部付属病院 研修登録医
2017年3月 東京医科歯科大学歯学部付属病院 研修登録医終了
2019年4月 埼玉西協同病院歯科 歯科医局長
《資格・所属学会》
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
日本歯科放射線学会 歯科用CBCT認定医
厚生労働省認定 歯科医師臨床研修指導医
日本睡眠歯科学会
日本栄養治療学会
日本老年歯科医学会
日本障害者歯科学会